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10/25 阿南慈子展開催します。

「次回展覧会」のページで少しご紹介していますが、11/6(土)~11月21日(日)まで、
「病床のマリアからのメッセージ 阿南慈子展~今、生きているあなたへ~」を開催します。

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阿南慈子(あなみ いつこ)さんは、夫と二児との幸せな家庭を築いていた31歳の時、突然難病の多発性硬化症(MS)を発病しました。車椅子の生活を送る中、病状は進行し33歳で失明、その後首から下の感覚をすべて失います。当初無理だと反対されながらも、「子供達に伝えたいことがある」と在宅医療を実現し、自宅で多くのボランティアの口述筆記の助けを借りながら、詩やエッセイ、童話などを次々と執筆されました。
1996年からの2年間は、「神様への手紙」と題して、月刊「PHP」にエッセイを連載されています。誌面で彼女のユーモアに溢れる言葉に出会い、励まされ、癒された方も多いことでしょう。

慈子さんが天に召された2000年11月7日の一周忌にあたる2001年11月7日より、当館にて企画展「病床のマリアからのメッセージ 阿南慈子展~今、生きているあなたへ~」を開催いたしました。多数の皆様がご来館下さり、会期終了後も他府県での開催のご要望が数多く寄せられました。
阿南慈子さんという一人の女性の生き方をご紹介することで、一人でも多くの方々と共に命の大切さを思い、生きる喜びを分かちあっていきたいとの思いから、2004年に「阿南慈子基金」を設立しました。現在まで、数え切れない程多くの皆様のご支援とご協力を賜り、日本国内、北は北海道から南は沖縄まで13か所で巡回展を開催させていただきました。

このたび、阿南慈子さんの没後10年の節目にいったん最終展として当館で再度、展覧会を開催いたします。
会期中の11月7日(日)に開催する講演会の講師、上田祥博先生は、阿南慈子さんの主治医で、現在、障がいを持った高齢者の在宅医療支援施設を開設されています。
また11月10日(水)には、京都府立文化芸術会館で、阿南慈子さんの縁のある方々による記念コンサートが開催されます。
是非お運びください。

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5/23 35周年を振り返る

35年前の5月、当館で第1回目の展覧会「陽明文庫特別公開」(5/11~5/17)を開催して以来、現在開催中の 木田安彦の世界「富士百観とふるさとの名山」展まで、実に185の企画展を開催してまいりました。
その中で、今日は入館者数の記録がいまだ破られていない展覧会をご紹介したいと思います。

1977年 6/1~6/30開催の企画展
ー愛と死・感動の記録ー 三橋節子遺作展
35歳の若さで不帰の人となった画家、三橋節子(1939~1975)。
本展は、彼女の初期の作品から、インド・カンボジア旅行のシリーズ、そして1973(昭和48)年、鎖骨腫瘍のため右腕切断という過酷な運命にさらされながらも、画筆を左手にとり死の直前まで描き続けた「湖の伝説」シリーズまでの本画、素描、日記など約100点を展示し、彼女の画業を振り返るものでした。

彼女の画業、特に迫りくる死の中で愛する夫と2人の愛児への、命がけの遺言ともいえる作品「湖の伝説シリーズ」は、当時大変注目されました。
遺作展を、東京、名古屋、滋賀そして彼女の出身地である京都で開催する計画が持ち上がり、「三橋節子遺作展実行委員会」が発足。かねてより三橋節子さんの作品や人生に深く心を寄せていた当館館長も実行委員会に参加しており、京都会場は当館に決定しました。会期中、当館の規模では桁外れの17,218人ものお客さまがご来館くださいました。
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会場では毎日多くのお客さまが作品を熱心にご鑑賞くださいました。

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梅原猛氏による記念講演会も多数のご参加のお客さまで会場は埋めつくされました。

その後、当館では2004年に企画展
「夭折の画家 三橋節子回顧展ー湖の伝説から30年ー」
も開催しています。

三橋節子さんの作品は、大津市の三橋節子美術館で鑑賞することができます。
(〒520-0035 大津市小関町1-1 TEL077-523-5101)

また、5月28日(金)、30日(日)、31日(月)には、
三橋節子さんの姪で、チェンバロ奏者の三橋桜子さんによる
画家 三橋節子に捧げるコンサート」が、ゆかりのある下記3会場で開催されます。
5月28日(金)は午後5時より(16時半開場)法然院本堂にて
5月30日(日)は午後2時より(13時半開場)べんがら座(長浜市余呉町)
5月31日(月)は午後3時より(14時半開場)三橋節子美術館にて
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いずれも有料です。お問い合わせはアートライフみつはし(TEL075-752-3814)まで。

3/20 もののみかた

当館での展覧会企画のテーマは、絵画、染織、工芸、文学、学術とさまざま。これは館長の「著名なものやすでに世に流布したものばかりでなく、まだあまり知られていない優れた作家や作品を世に問うことや、対象を絞った分野のものをご紹介することも、美術館や博物館の大切な役割である」というモットーに基づいています。
企画展ごとに全く異なる世界に触れていただけることが、当館の特徴の一つです。

展覧会を作る側としても企画展ごとに驚きや発見が絶えませんが、これまでの中で印象深いテーマの一つが学術(中でも理系)に関するものです。

2001年夏開催の
生物生態画のパイオニア 牧野四子吉(まきの よねきち)と動植物たち」。
代表的な動物図鑑の挿絵や、『広辞苑』の動植物の挿絵を担当された方なので、多くのみなさんが知らず知らずのうちに彼の「作品」と出会っているはずです。
(ちなみに四子吉さんは京都との関わりが深い方です。昭和4(1929)年、京都帝国大学(京大)理学部動物学教室から生物画制作を依頼されたことがきっかけで、この道を生涯の仕事とされました。)

展覧会開催にあたり四子吉さんと親交の深かった方や、動物学、植物学ご専門の先生方に実行委員としてご参加いただき、ご指導・ご協力いただきました。(昨年冬にご逝去された京都大学名誉教授、日高敏隆先生もそのお一人です。)

四子吉さんは図鑑の挿絵画家としての仕事や、京都帝大(京大)で先生方の生物調査研究の論文や調査書の挿図にも携わるなど、まさに学術方面で活躍された方。そういうわけで展示も学術的に系統だてて構成することが決まり、展覧会準備は四子吉さんの挿絵を分別することから始まりました。
動物の種類をまず無脊椎動物、脊椎動物に分け、脊椎動物を魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に分け、とここまではついていけるのですが、さらに哺乳類は、サル、ヒトなどの霊長類、イヌ、ネコなどの食肉類、ウマ、バクなどの奇蹄類、コウモリなどの翼手類・・・(まだまだありますが割愛)へと分けてゆく作業が続きました。
文系出身の一美術館スタッフとしては、ただただ途方に暮れた覚えがあります。

それでも朝晩、美術館に通って下さるご専門の実行委員の先生方とともに1000点を超える原画と向かい合うことで、生物画の魅力にひきこまれていきました。中でも魚類の描写には目をみはるほど! 鱗ってこんなに美しかったんだ、と虫めがね片手に見入ってしまう日々でした。
作業を通じて知りえた動植物にまつわるエピソード、先生方が本当に楽しそうに、夢中になって動植物の原画と向き合っておられる姿、そして初めは「魚類」としてひとくくりにしかみえなかった何百もの魚の原画が、一点一点個別の魚としてみえるようになった瞬間は、今でも脳裡に焼き付いています。

ともすれば自身の興味や、世間で注目度の高い分野に関心を寄せがちですが、時には全く関心のない分野に偶然でも必然でも足を踏み入れることで、これまでと違った「もののみかた」と出会うことができます。

今年は、これまで敬遠していた分野の展覧会や本、映画、演劇などと距離を縮めてみませんか。

当館の展覧会を、「こんなもののみかたがある」「こんな仕事を成し遂げた人がいる」といった発見の場としても、みなさまにご利用いただければ幸いです。

1/5 仕事はじめ

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

開館35周年を迎えた本年、当館では春と秋に特別企画展を開催いたします。
春季展は、4月24日(土)より8月1日(日)まで、木版画をはじめとして、ガラス絵、板絵、水墨、油彩、陶、書など幅広いフィールドで精力的に作家活動を行い、京都から世界へと発信し続ける木田安彦さんの展覧会
木田安彦「富士百観とふるさとの名山」展 を、

そして秋季展は、8月28日(土)より11月7日(日)まで、室町期から江戸期にかけて制作された絵入り本、奈良絵本・絵巻の魅力に迫る
「奈良絵本・絵巻の宇宙展」 を
それぞれ企画しております。

どちらもお見逃しなく!
本年もみなさまのご来館をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

12/29 仕事おさめ

本日は仕事おさめです。一年間多くのお客様をお迎えした展覧会会場を始め、事務所内の大掃除をして、また来年の企画展にのぞみます。

2009年は、春の恒例展「雛とミニチュアのお道具展」に始まり、夏の「PLAIN PEOPLE アーミッシュの生き方展」、そして今月20日まで開催いたしました「没後30年 神谷美恵子がのこしたもの」と、三つの展覧会をみなさまにお届けしました。

本ブログのコメントや当館宛のメール(artm@shibunkaku.co.jp)などをご利用いただき、ご感想をお寄せいただければ幸いです。

年の瀬もせまり、日々慌ただしくなってまいりました。
みなさまどうかくれぐれもご自愛いただき、よいお年をお迎えください。
今年一年ありがとうございました!

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