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1/20 現代のミニチュア作品に出会う②

細やかで温かみのある手仕事が印象的。多田谷明子さん(「ドールハウス工房 You&Mei」/宮城県)の作品「傘福」です。
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三大つるしの一つ、傘福(吊し紐の長さ:約7㎝ 細工物の大きさ直径約0.5~1.5㎝)

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兎は「神の使い」、俵は「五穀豊穣」、亀は「長寿」、ぞうりは「足丈夫」、椿は「優雅」といういわれが。

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つるし飾りに使われる飾りものからお気に入りを選んで求めることもできます。(細工物の大きさ直径約0.5~1.5㎝)
(第11回ジャパンギルドミニチュアショーより)


伝統を大切にし、「作品を手にする人へ幸多かれ」と祈りが込められた多田谷さんの創作の数々は、当館ミニチュア展示販売会でも出展されますのでお楽しみに。

 ここ数年注目が高まっている「つるし飾り」は、縮緬(ちりめん)などで作られた数々の細工物を紐で繋げて、竹などで作った輪に吊したものです。飾りもの(細工物)にはひとつひとつに女の子の成長を願う意味が込められています。
 このつるし飾りの歴史は古く、江戸時代後期が発端と考えられています。中でも福岡県柳川市の「さげもん」、静岡県東伊豆町稲取の「つるし雛」、山形県酒田市の「傘福」は「三大つるし」として知られています。

●「さげもん」(福岡県柳川市) 
・紅白の竹の輪の中心に毬2個を、周囲7本の紐には三番叟や猿子、桃や柿、干支の動物等々の細工物を七個ずつさげ、合計51個の飾りを吊します。(周囲の細工物の合計49という数には、人生50年の時代にせめて50年は生きられるようにと願い、一つ控えて吊したとか、語呂合わせで「始終苦労しないように」との願いが込められているとか諸説あります。)これを一対用意し、雛壇を挟むように両脇に飾るのが基本だそうですが、規模や飾り方は様々です。女の子の初節句に、祖母や母、親戚の女性たちが集めておいた布や端裂を使って作りました。長女の初節句は特に盛大に行われたそうです。

●「つるし雛」(静岡県東伊豆町稲取)
長女の初節句に雛壇の両脇に一対のつるし飾りを飾る風習。
雛壇をひきたてるものとして、又、雛壇を飾れない代わりに吊したともいわれています。赤い糸、あるいは紐に間隔を置いて細工物をくくりつけます。3本、5本など奇数分用意し、竹の輪にバランスよく吊します。一本の紐に対し7~11個の細工物をくくりつけるので、一組に30~60個ほどの細工物が必要です。(一対なので計60~120個となります。)
女の子が生まれたときから、家の祖母や母、親戚の女性たちは細工物を作り始め、節句時に贈りました。女性たちが力を合わせて作った細工物には、子どもの健やかな成長への願いが込められています。飾りはその女の子の嫁入りとともに、小正月のドンド焼き(左義長)に納め、お焚きあげにしてもらうならわしがあったそうです。

●傘福(山形県酒田市)
傘の先に幕をめぐらし、願いをこめて作った動物や果物などの細工物を奇数の連数でつるす飾り。子孫繁栄や子供の成長、無病息災を願って神社仏閣に奉納する風習が残っています。また、「酒田まつり」(山王祭)の渡御行列の山車「笠鉾」にもその源流が見られます。

伝承された形状やいわれにはそれぞれ違いはありますが、いずれも女性が幸せを願い作ったものです。
現在、各地の女性たちが文化を伝承し、まちおこしにつなげようとイベントや展示会などに取り組む動きも活発です。
この機会に各地に伝わる文化に触れに足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。

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お世話様です

高山様

丁寧にご紹介いただきましてありがとうございます。
吊るしの解説もとても丁寧で勉強になりました。
3月の展示の際にはどうぞよろしくお願致します。
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